髪質改善は傷む? 正しい知識を長野市美容室アンジュが解説
髪質改善は髪が傷む?ネットやSNSで多く取り上げられている髪質改善。「仕上がりが良さそうだし、試してみようかな?」と思う方も多いはず。でも、悪いコメントや失敗コメントもたくさんあって「本当はどうなの?」と不安になってきますよね。
今回は髪質改善の正しい知識について解説していきます。
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美容室によって髪質改善に差が出る理由とは?
某番組で突如取り上げられ、テレビ放映から一気に話題となった「髪質改善」。当時は私たち美容師ですら「え!本当にあんなにツヤツヤになるの?」と疑ったくらいです。
そもそも、グリオキシル酸という成分を活用して結果をつくろうと、ごく一部の美容室が研究している時期にテレビ放映をされたので「髪質改善」という言葉だけが先走りしてしまいました。薬剤メーカーも開発を急いだのでしょう。
従って、未だに「髪質改善はコレ」という定義がありません。なんとなく髪質が変われば(髪が良くなれば)「髪質改善」というメニューにしているのが現状のように思います。
これだけ話題となれば、どこの美容室でも取り扱いはじめます。急速に普及したためテストや練習を繰り返さずに取りあえずメニュー化して施術している美容室もあります。
髪質改善には髪質改善専門のテクニック、毛髪知識、薬液知識、そして応用力が必要になります。そこをしっかりウリにしている美容室と、ただマニュアル通りに施術している美容室では差が出てしまうのは当然かもしれません。
長野市美容室アンジュの髪質改善とは
髪質改善とは、その名のとおり髪質に変化が起き、毛髪が綺麗に改善され、お手入れが楽になることで毎日が快適に送れることではないでしょうか?
- 手触りやツヤを良くするシステムトリートメント
- 話題の酸熱トリートメント
さらに、進化した酸性ストレートなどを長野市美容室アンジュでは髪質改善と呼んでいます。
髪質改善《システムトリートメント》は傷まない?
システムトリートメントとは長野市美容室アンジュがおすすめしたい1番ポピュラーなトリートメントです。
こちらのトリートメントは、毛髪に必要な成分(タンパク質・脂質・水分等)を順番に3~5のステップに分け、髪の中へ浸透させていきます。
髪のダメージによっておこるダメージホールを埋め立てながら、髪の成分のバランスを整え、なめらか感・ツヤ感を出していくものです。ダメージにつながる成分は使用していないので傷む可能性は非常に低いです。
システムトリートメントをおすすめしたい髪
- ヘアカラーやパーマでダメージを感じている
- 髪が広がりやすい
- パサパサでうるおいが足りないと感じている
- 髪が太いまたは毛量が多く毛先がまとまらない
- サロントリートメントを体験してみたい
解説
システムトリートメントで髪が傷むことはありませんが、キューティクルの開き方によっては持続性に欠けると感じるお客様もいらっしゃいます。髪は本来ph5.5位で安定していますが、髪を濡らすことによってph7(中性)でも、キューティクルは開き始めます。これによって内部の成分が流れ出てしまうわけです。市販のシャンプーにはアルカリ側のシャンプーもあるため、余計に流出してしまいます。
ご自宅でのシャンプー・トリートメントなどホームケアアイテムが非常に重要になりますので、詳しいホームケアについてはスタイリストまでお問合せください。
髪質改善《酸熱トリートメント》は傷まない?
いろいろなサロンで「髪質改善」と表現しているメニューのほとんどが「酸熱トリートメント」になります。テレビで放映される前に研究されていたグリオキシル酸という成分や、今ではレブリン酸などの酸性物質とストレートアイロンの熱によって、毛髪内部に新しくつくり出されるイミン結合という結合体をつくる全く新しい技術になります。
ちなみにダメージの多い髪は、濡らしてみるとヘロヘロっとなりがちですが、毛髪内部に新しい結合ができるため毛髪の強度が増して髪にハリコシが生まれてきます。使用する薬剤で髪のダメージにつながるものはなく、逆に薬剤自体が酸性域なので髪を健康な状態に近づけていきます。
酸熱トリートメントをおすすめしたい髪
- うねりがあって広がりやすい
- パサつきがあって毛先がまとまらない
- エイジング毛で髪が細くなってきている
- ヘアカラーやパーマの繰り返しで髪が傷んでいる
- ハイトーンのヘアカラーを繰り返している
- ブリーチ毛(状態によって施術できない可能性があります)
- 毎日のスタイリングでコテやアイロンを使う
解説
髪のダメージ状態を気にしている方には特にお試しいただきたいです。施術工程の仕上げがアイロン操作になりますので、SNSなどでよく見るツヤツヤでサラサラな仕上がりになります。髪の毛がしっかりとして毛先のまとまりもよく、落ちつき感があり、ずっと触れていたい滑らかな手触りになります。
酸熱トリートメントで傷んでしまったと感じるのは、仕上げのアイロン操作で何度もアイロンスルーで過剰な熱を与えてしまったことが考えられます。ハイダメージの場合、毛髪はアルカリ側に傾いていますが、酸熱トリートメントの酸性成分により、髪の収斂効果で髪が引き締まりすぎて一種のキシミ感が出る場合があります。
これらをダメージと勘違いされてしまう場合もあるので、施術の際には事前にカウンセリングで説明いたしますのでご安心ください。
髪質改善《酸性ストレート》は傷まない?
酸熱トリートメントと並行して話題なのが酸性ストレートです。こちらは酸熱トリートメントの延長線上に位置づけられます。
アルカリタイプの縮毛矯正とは違い、「髪のダメージは最小限に抑えたい」「酸熱トリートメントではのびないクセやうねりを改善したい」という発想の元、考案されたメニューになります。クセをのばすための薬剤も酸性の還元剤を使用していくので傷みにくくなっています。
ただ、まったく傷まないわけではありません。髪の毛を還元することは、酸であれ、アルカリであれ、内部の結合体を切断していくので髪に負担がかかります。
酸性ストレートをおすすめしたい髪
- 髪に負担を少なくクセ毛をのばしたい
- ダメージを最小限でクセをのばしたい
- ブリーチ毛で縮毛矯正ができない(毛髪診断の上で施術可能か判断します)
- 縮毛矯正をしてものばしきれていない。
- 髪のコンディションを整えながらストレートにしたい
解説
クセは気になるけど髪を傷ませたくない方におすすめです。
クセ毛の場合、髪の中の構造に偏りがあり、偏平してしまったり、髪の形をいびつな形状にしてしまいます。その歪みや偏平をつくり出す毛髪内部において、アルカリ側の薬剤が反応する部位と酸性側の薬剤が反応する部位が違うのです。
そのため、薬剤の反応にも時間がかかるため、通常の縮毛矯正よりも時間を要します。その分、髪に負担が少なくキレイにのばせるため最高の仕上がりになります。
これこそ髪質改善的な手触り、滑らか感、感触、ツヤ感、まとまり感などどれをとっても最高です。そのため価格的にも縮毛矯正より割高になります。酸性ストレートで傷んでしまったと感じるのは、酸性ストレートは登場したばかりで歴史が浅くデータが少ないため、考えられることは縮毛矯正同様、オーバータイムにより過剰な還元をした場合には、ダメージとしてボワボワになることが予想されます。
さらに、アイロン操作において縮毛矯正のようなスピードのアイロンワークだと熱不足により落ちつきが出ません。酸性ストレートの場合には、ゆっくりしたスピードのアイロンワークでしっかりと熱を入れることが重要になってきます。
まとめ
一番大切なことは、お客様が施術をされて髪質改善の良さを実感していただくことです。髪質は人それぞれ異なるものですが、統計的に「自分の髪質を気に入っている」と思う人は40%で、残りの60%は自分の髪質が気に入らないと回答しています。
髪の悩みを抱えたままだと、なんとなく憂鬱になってしまいがちです。毎日鏡で髪型を見たり、髪に触れる生活の中で少しでも快適に過ごせるよう髪の悩みは早く解消したいものです。
長野市美容室アンジュではお客様の髪の悩みを解決するお手伝いをいたします。お困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。