カラー後の色落ち&ダメージを防ぐ正しいシャンプー法とは?

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ヘアカラー後のお悩みNo.1は「色持ち」と「パサつき」

美容室でカラーをしたお客様からよくいただくご質問の多くは、「カラーがすぐ抜けてしまうのはなぜ?」「数日後に髪がパサつく感じがする」といった内容です。
また、ご自宅での正しいケア方法や、自分に合ったシャンプー選びについて詳しく知りたいという声も非常に多く聞かれます。

実は、毎日使うシャンプーやお手入れの仕方によって、髪の状態やカラーの持続性は大きく変わります。今回は、そんなヘアカラー後のホームケアについて詳しくご紹介します。

せっかくのヘアカラー、キレイを長持ちさせたい!

お気に入りのカラーに仕上がったからこそ、「色落ちしにくく、髪の状態もキープしたい」と思うのは当然ですよね。
美容室ではダメージを最小限に抑えるよう工夫して施術をしていますが、その後のホームケアをしっかり行うかどうかで、髪の状態に大きな差が出ます。

ヘアカラーが髪に与える影響とは?

ヘアカラーでは、色を発色させるためにアルカリ剤が使用されます。これは黒髪を一度ブリーチして明るさを出すためのものですが、染めた後にこのアルカリ成分が髪に残ってしまうと、パサつきやゴワつきの原因になります。
さらに、髪が濡れるとpHバランスが変化し、キューティクルが開いた状態になりやすく、染料やタンパク質が外に流れ出てしまうことも。これがヘアダメージの大きな原因です。

カラーの色持ちをよくするためには「最初の24時間」がカギ

カラー後すぐのシャンプーは避けて、少なくとも24時間は空けるのがベストです。施術直後の髪はデリケートで、染料もまだ安定していない状態。このタイミングで髪を濡らすと色落ちや乾燥の原因になるため、初回のシャンプーはなるべく我慢を。

ヘアカラー後の正しいシャンプー方法

髪と頭皮に優しく洗うことが大切です。まず、ぬるめのお湯で2〜3分しっかりと予洗いをしましょう。この工程だけでも約80%の汚れを落とせます。
その後、手に取ったシャンプーをよく泡立ててから髪と頭皮に乗せ、指の腹で優しくマッサージするように洗ってください。髪の長さに応じて手ぐしで泡をなじませ、十分にすすぎましょう。界面活性剤が残らないように、すすぎは丁寧に。
シャンプー後はトリートメントで毛先を中心にケアすると、仕上がりの質がぐっと良くなります。

カラー後におすすめのシャンプーは?

パルガシャンプー写真

一般的な市販のシャンプーの中には、洗浄力が強すぎるアルカリ性のものもあります。こうしたシャンプーはキューティクルを開かせ、色素やタンパク質の流出を引き起こす原因になります。比較的どんな髪
質にも合いやすく、カラーの色持ちを助けてくれるのがアミノ酸系シャンプー。髪と同じ弱酸性で、潤いを保ちやすいのが特徴です。

お風呂上がりの「ターバン放置」はNG

髪を洗った後、ついタオルで巻いてそのまま放置してしまうことってありますよね。でも、濡れた髪は水分を含んで膨らんだ状態。キューティクルも開いていて、非常にデリケートなんです。
この状態で放っておくと、カラーや髪の成分がどんどん抜けてしまいます。タオルドライはこすらず、やさしく押さえるように行い、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。

洗い流さないトリートメントでさらに保護

ドライヤー前には、洗い流さないトリートメントを使うのがポイント。これによって髪同士の摩擦が減り、カラーの退色やダメージの進行を抑えることができます。
また、髪に薄い保護膜をつくることで、ドライヤーや外部の刺激からも髪を守ることができます。

夜のケアで朝のスタイリングが変わる

夜のシャンプー後にしっかりケアをすると、翌朝の髪のまとまりやスタイリングのしやすさがまったく違います。
アミノ酸系の優しいシャンプーを使い、トリートメントで髪を保護。さらに、しっかり乾かすことで、翌朝の時短にもつながります。
ただし、アッシュ系カラーをしている方はアイロン仕上げに注意。熱に弱く、変色してしまうことがあるため、普段アイロンを使う方は事前にスタイリストに相談するのがおすすめです。

まとめ

カラー後の髪はとてもデリケートな状態です。せっかくのキレイな色を長く楽しむためにも、日々のシャンプーやケアの見直しはとても重要です。
美容室での仕上がりをキープするには、自分の髪に合ったシャンプー選びと、正しいホームケアがカギ。
定期的にスタイリストに相談しながら、自分に合ったアイテムとケア方法を見つけていきましょう。